梅本製作所製自由雲台のお手入れ方法


・梅本製作所製 自由雲台の
           ボールへのグリース(グリス)の塗り方

《用意するもの》

自由雲台のお手入れ0
◆指定グリース
 ・新製品の 梅本製作所 自由雲台専用グリース(白)+(赤)
 または
 従来品の 梅本製作所 自由雲台専用グリース
 ※新製品のグリース(白)と従来品のグリースは、同じグリースです。
 (お求めはこちら
 

・ボロ布
 (古くなったTシャツのようなメリヤスがおすすめです)
 ・ようじ等
 ・新聞紙など(机や床が汚れないように、下に敷いて作業してください)

・グリース塗り作業

自由雲台のお手入れ1
1)
まずボール表面をきれいにします。
カメラ台を90 度たおして(支柱がスロットに入る角度)
指に巻きつけたボロ布で、
ボール側面の汚れ等をなでるようにふき取っていきます。

自由雲台のお手入れ2
2)
カメラ台をゆっくり回転させてボール側面360 度をきれいにふきあげます。
特に汚れがひどいと感じた時は、常にボロ布のきれいな所を使い汚れが再付着しないようにしてください。
スミの方もぼろ布の先などを使ってきれいにふき取ります。

自由雲台のお手入れ3

3)
1回目のふき取りが完了しました。
(写真ではボロ布はきれいですが、
実際に拭くと結構よごれが付いていると思います。)


自由雲台のお手入れ4

4) まず、グリースの清掃塗りを行います。
グリースを用意します。
新製品の 梅本製作所の自由雲台専用グリースは+(赤)を使います。
グリースの+(赤)は清掃用に使います。
(または、新型自由雲台Type−sシリーズをお使いの場合に、
寒冷地で粘性抵抗力を小さくしたいときに使います)

従来品の梅本製作所の自由雲台専用グリースの場合は、
白っぽいグリースをそのまま使います。


自由雲台のお手入れ5

5)
グリースを塗布します。
量はだいたい米粒大程度です。


自由雲台のお手入れ6

6)
ようじの先でボールの上にグリースを置いていきます。


自由雲台のお手入れ7  自由雲台のお手入れ7
7)
カメラ台を少しづつ回転させながら、
ようじの先でボール全体になじませていきます。

自由雲台のお手入れ8 ポイント!

8)ここがポイント!!


今なじませたグリースを、一度拭き取ってしまいます。


ボールにグリースを塗るということには、ボール表面に油分を与えることはもちろん、
ボール表面の汚れを取る
という2つの意味があります。
特にボール表面の汚れを取るということがとても大切なのです。
そのためにもったいないようですが一度塗ったグリースを、汚れごと拭き取ってしまいましょう。
たぶんこの時もボロ布が結構汚れていると思います。
これでほとんどの汚れは取れます。

・特に汚れが目立つときは、この5〜8の作業を二〜三回繰り返してください。

自由雲台のお手入れ9 ポイント!

9)グリースの本塗りです。
通常は、
新製品の 梅本製作所の自由雲台専用グリースでは(白)を、
または、
従来品の 梅本製作所の自由雲台専用グリースを使います。
新製品のグリース(白)と従来品のグリースは同じものです。

新型自由雲台 Type−Sシリーズをお使いで
おおむね0℃を下回る寒冷地で使うとき、
グリース(白)の粘性抵抗力が大きすぎると感じる場合には、
新製品の 梅本製作所の自由雲台専用グリース+(赤)を使います。

グリース(白)と、グリース+(赤)は混ざっても大丈夫です。
適当に混ぜて、粘性抵抗力を変化させることもできます。
グリース(白)が多いと粘性抵抗力は大きく、
グリース+(赤)が多いと粘性抵抗力は小さくなります。
なかなか、おもしろいです。


10)
 5〜7の作業をもう一度繰り返します。
※このグリースは拭き取らないでください。

自由雲台のお手入れ11 自由雲台のお手入れ10 自由雲台のお手入れ11 自由雲台のお手入れ12

自由雲台のお手入れ13

11)
これでグリース塗りの出来上がりです。
次回は
・ボール表面が汚れたと感じたら、その都度
または、
・ボール表面が乾いた感じになる前に、定期的に
このお手入れを行なってください。


新型自由雲台 Type−Sシリーズでは、
ボール表面に定期的なグリース塗りが必要です。


新型自由雲台 Type−Sシリーズに内蔵されているショックアブソーバーは、
ボールに塗ったグリースと共同して作用します。
ですから、
ボール表面には定期的に指定グリースを塗ってください。

指定グリースを塗る間隔は使用頻度によって異なりますが、
・ボール表面がホコリなどで汚れたときにはその都度
・定期的にはボール表面が乾いた感じになる前
に行ってください。

指定グリースを塗らないと、ショックアブソーバーの作用をしないだけでなく、
ボールやショックアブソーバーを痛める原因になります。

◆必ず前記の「指定グリース」をご使用ください。
それ以外の油脂類の使用は、ボールやショックアブソーバーの摩耗/カジリなどの原因になります。

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■ 締め付けつまみの交換の方法

締め付けつまみ の交換はユーザー様が、容易に行うことができます。
(締め付けつまみの先端は、ネジになっています)

以下に写真を参照しつつその手順を簡単に述べます。

ご注意 交換作業は、手順通り正確に行なってください。

「締め付けつまみ」は、
SL−40シリーズ(小サイズ)
SL−50シリーズ(中サイズ)
SL−60シリーズ(大サイズ)
それぞれ専用です(転用できません)。


・用意するもの
 ・下に敷く新聞紙等
 ・きれいなぼろ布(外した締め付けつまみのネジ部を拭き取るため)
 ・ビニール袋(外した締め付けつまみを保管する)


・締め付けつまみを外す
下に新聞紙などを敷いておきます。
今ついている「締め付けつまみを」、反時計方向に 6〜11回転ほど回します。
(自由雲台のサイズによって、回転数が異なります)
すると、「締め付けつまみ」が、雲台から外れます。
つまみのネジ部分には、黒っぽいグリースがついています。
このとき雲台のネジ穴の中に、異物が入らないようご注意ください。

締め付けつまみの交換1締め付けつまみの交換2締め付けつまみの交換3

・新しい締め付けつまみを着ける
新しく取り付ける「締め付けつまみ」の先端のネジを、
今外した雲台のネジ穴に合わせて時計方向に回転させ、
ゆっくりとねじ込んでいきます。
このときに力は必要ありません。
ネジがきちんとかみ合っていればスムーズに入っていきます。

もし「ネジがかたい」と感じたら、無理をしないで戻してください。
ネジがかみ合っていないことが考えられます。

「締め付けつまみ」に軽く抵抗がかかり始まったところで取り付け完了です。
念のため 締め付けつまみを締めたりゆるめたりして、
雲台の動作を確認してください。

締め付けつまみの交換4締め付けつまみの交換5締め付けつまみの交換6

・外した締め付けつまみを保管する
外した「締め付けつまみ」は、
異物がついたりしないように大切に保管してください。
ネジ部に黒っぽいグリースがついていますので、ビニール袋などで保管するとよいです。
もし、グリースを拭き取るときには、きれいなボロ布などで拭き取ってください。
完全に拭き取る必要はありません。

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・梅本製作所製 自由雲台の
           クッションコルクの清掃方法

自由雲台を長く使っているとクッションコルクが黒っぽくテカってしまうことがあります。
すると、カメラ底部がクッションコルク上ですべる原因にもなりますし、
見栄えもよくありません。
これは、カメラの底に付いた汚れや手脂などが、
クッションコルクに付着/蓄積してしまうのが原因と考えられます。
そこで、クッションコルクの清掃の仕方を以下に記します。
試しにやってみてください。
かなりキレイになり、摩擦力も相当程度回復するはずです。

コルクの剥がれ/砕けが始まっているものは、清掃の効果がでないことがあります


《用意するもの》

1)メラミンスポンジ又は綿棒(紙軸で綿部分が密なもの)
 メラミンスポンジのほうが、効果が高いです。
2)乾いたボロ切れなど


・掃除の仕方
1)自由雲台を三脚から外し机などに置きます。
2)カメラ台が水平になるようにして締め付けつまみを締めます。
3)メラミンスポンジならば指先程度の極小さい大きさに切ります
綿棒はそのまま使います。

クッションコルクの清掃方法1

4)メラミンスポンジ又は綿棒を、ほんの少し湿った状態にして、
(水が垂れるのは付けすぎです)
カメラ台の端から少しずつ、
消しゴムで字を消すようにして、汚れを取っていきます。
綿棒は、先端の丸い部分を主に使います。


5)今汚れを取った部分を、すぐにボロ切れで拭き取ります。
ボロ切れが茶色っぽく汚れるとおもいます
6)これを、部分を変えつつ、カメラ台全体に対して行います。
7)清掃が終わったら、風通しの良いところで十分に自然乾燥させてください。


※剛性体は絶対にこすらないでください。
また、剛性体とコルクの間には、水が入らないようにしてください。
剛性体脱落の原因になります。
剛性体が脱落すると、入庫修理になってしまいます。
剛性体はクッションコルクと微妙な寸法関係で、共同して効果を発揮しています。
ですから、お客様ご自身で剛性体を取り付けることはできません。

カメラ底部と自由雲台のカメラ台との回転方向へ対抗する摩擦は、
主にカメラ台の周辺部で発揮しています。
ですから剛性体の周りは、いじらなくても差し支えありません 。


様子を見ながら、
少しずつ(1センチ角ずつくらいで)やってみてください。
一気に広い面積で無く、気長に少しずつやるのがコツです。


カメラの底面にも手脂などが着いていて、雲台上でカメラがすべる原因になっていることもあります。
ですからカメラの底面も、
タオルなどでから拭き
/又はわずかに湿し良く絞ったタオルなどで拭く→から拭き仕上げ
するとよいでしょう。

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